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英文記憶のコツ その3



英文を記憶する時間は人それぞれ


英文を記憶する時間は、ざっと下記の要素によって変わってきます。


1)知っている単語の数

2)英文の構造を理解する力

3)同型の英文を記憶している量

4)脳と記憶の仕組みを理解しているか否か




たとえば、以下2つの「英文を覚えてください!」と言われたとします。



【A】I want to travel around the world.


【B】Brain-derived neurotrophic factor, or abrineurin, is a protein that, in humans, is encoded by the BDNF gene.




【A】は聞き馴染みのある単語が並び、文法もシンプルなので覚えるのは簡単です。


【B】は文が長いだけでなく、学校では習わないような専門用語もいくつか含まれており、人によっては英文全体より先に単語の意味から覚えなくてはなりません。また、関係代名詞や挿入句など文法もシンプルではないので、文型を理解し語順を覚えるのも少し大変な気がします。




つまり、記憶に関しては何についても言えることですが、ベースとなる知識量によって記憶できる分量が変わってきてしまうということです。







日本の英語学習はインプットが多すぎる!



日本の学校で習う英語は上記の(1)と(2)、つまり、まずは単語と文法を覚えた方が効率的!という考えがベースにあるかと思いますし、その教育が数十年にわたって続いてきました。


結果として、いつ使うかわからない単語と文法を大量に覚えるというインプット過多の状態となり、最終的には使わない英語を覚えるつまらない英語のことを嫌いになっていく気がします。





一方で、日本以外の国では(3)の日常的によく使う英文の記憶からスタートしていると考えます。



まずは、よく使う英文を覚え、その文中にわからない単語があれば、それを覚えます。

そして、文法は本当に必要であれば覚える。もしくは、使っているうちに「こういう場合はこの並びね。決まりはよくわからないけど」といったゆるーい感じで覚えていくと思います。



なぜそう思っているかというと、私が外資系企業に勤めていた時、帰国子女の社員たちや非英語圏のヨーロッパ諸国のマネージャーたちが、こぞって文法的には正しくない英語で会話していたためです。また、それに関して彼ら・彼女らに聞いたところ「文法がよくわからないから英検は受かる自信が全くない」と話していました。


日本人にあてはめるとしたら「日本語検定や漢字検定は受かる気がしない」と言うのと同じことでしょう。たとえば、皆さんは会話中に形容詞が複数あった場合、正しい語順で話そう!と考えることがあるでしょうか?


ゆく秋の 大和の国の 薬師寺の 塔の上なる ひとひらの 雲







くもラボの英語学習方法は?



この時の経験や実感を活かし、くもラボでの英文記憶レッスンでは、よく使う英文をまずは覚え、その中でどうしても知りたい単語や文法が出てきたら解説するという流れで進めていきます。



また、英検3級の英文をメインの教材としてつかっているのは、以下の理由によります。


  1. 実際に使えそうな会話文が多い

  2. メールで使う文など実際に使う文が多い

  3. 基本的な文法がおさえられる

  4. 横浜市内の公立の小・中学校で受験する人が多い




多くの人にとって、日本にいながらにして毎日のように英語に触れる機会は少ないと思いますし(なので、小・中学生にとって家で毎日触れても苦にならなそうなマインクラフトも英語版でやってもらっているのですが。。)、脳や記憶の仕組みからすると、毎日使わないものは頭にしっかりと残りません。



難しいことかもしれませんが「どうしたら皆が英語に毎日のように触れ、自然と英語を覚えていくことができるのか?」を常々考えながら、レッスンのカリキュラムを更新し続けていこうと考えています。



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