15歳までに身につけてほしい4つの力
更新日:2023年3月12日
先日、くもラボという教室を開こうと思った理由の1つを書いてみました。
という話でした。
今回は、その続きです。
15歳までに自立する。
そのために子供たちはどのような力を身につけておけば良いのでしょうか?
私は、以下4つの力が必要だと考えています。
1)多様な仲間、サポートしてくれる人をつくれる力
2)創造と失敗を繰り返す力
3)世界中どこででも共通して使える力
・英語
・プログラミング
・算数&数学
4)習慣を身につける力
くもラボの教室内で直接的に教えているのは、
3)世界中どこででも共通して使える力
の中の英語とプログラミングがメインなのですが、
今回は、私が最も大切と考えている
1)多様な仲間、サポートしてくれる人をつくれる力
について書いておこうと思います。
<Why? なぜ重要?>
なぜこの力がもっとも大切と考えているかというと、変化が激しくなり、さまざまな解決策が求められるようになった現代において、たったひとりで正しい答えを見つけるのは至難の業と思っているからです。
マシュー・サイドさんの書籍『多様性の科学』(原題:REBEL IDEAS)にも様々な事例が載っていますが、たった1人で何かを行う場合や似たり寄ったりな考え方をする人々が集まった場合に修正力が失われ、ベストな選択でないばかりか、間違った方向に突き進む可能性が高くなります。
そんな時、自身の出した答えだけを唯一の正解とせず、多様な意見を受け入れる柔軟性や度量が必要です。さらに、その大前提として「当人のために」と異なった意見を共有してくれる友人やサポートしてくれる人や家族の存在が重要になってきます。
また、当たり前のことではありますが、何に取り組むにしても人数が多い方が、効率的に大きな成果を産み出す力を増やすことができます。
<How? どうやって身につける?>
では、どのように「多様な仲間、サポートしてくれる人をつくれる力」を身につければ良いのでしょう?
私は、以下の3つが必要だと考えています。
・何か1つのことに熱中する
・熱を相手に伝える
・相手の気持ちや考えを理解する
◆何か1つのことに熱中する
水泳の池江璃花子選手、野球の大谷翔平選手や将棋の藤井聡太棋士のように、何か1つのことに集中して取り組むことで共感が生まれ、自然と応援してくれる人や仲間が増えていく。そんな状態が何よりも理想的だと考えています。
◆熱を相手に伝える
池江選手や大谷選手のように熱中して突き詰められれば良いのですが、人間そうもいかないことの方が多いかと思います。そんな時、自分の想いや熱中していることを相手に伝えることが必要です。その伝え方によって共感を得ることができれば、仲間やサポーターが増えていくのではないでしょうか。
◆相手の気持ちや考えを理解する
その際、もっとも気をつけなくてはいけないのが相手の想いや考えを無視し、一方的に何かを伝えてしまうことです。
「自分の考えを伝える前に、まずは相手の考えや悩みをしっかりと聞いているだろうか?」
「自分自身の考えや意見は独りよがりの偏ったものではないだろうか?」
「話を聞いているフリをしているだけで、最初から相手の意見を否定してしまってはないだろうか?」
何かを伝える前に、もしくは話が終わった後にでも、そんな風に考えることができれば素晴らしい仲間が増えていくはずです。Give&Takeでいうと、Takeの比重が高く「この人から何が得られる(Take)だろうか?」と考えずに、まずは「何かこの人に自分から提供(Give)できるものは何か?」を考えられるようになってほしいと思っています。
くもラボの教室でも、子供たちが熱中できるゲーム『マインクラフト』などのゲーム内で皆で共同作業を行ったり、『動画制作』で様々な人に動画を見てもらうことで伝える力や相手のことを考える力を身につけてもらえるのであれば、これ以上に嬉しいことはありません。
英語やプログラミングなど、これからの時代に必要となる科目やスキルを学ぶこともとても大切ですが、もっとも大切なのは、より本質的な資質や力であると私は考えています。またの機会では、
1)多様な仲間、サポートしてくれる人をつくれる力
に次いで、私が重要だと考えている
2)創造と失敗を繰り返す力
について書いてみようと思います。
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