勉強嫌いな子供たちの負のサイクル
今年の夏休み前の出来事です。
ふと、もうすぐで10才になる息子の机の上を見てみると、漢字テストのプリントが置いてありました。
その点数は、16点。
「20点満点かなー」と思ったら、50問中8問正解の16点。
そうです。100点満点中の16点でした。
「うーん、なかなかの点数だな」と思い、息子に聞いてみました。
「漢字が嫌いなの?」
「うん」
「なんで?」
「わかんないから」
「なんでわかんないと思う?」
「おぼえられないから」
「なんで覚えられないと思う?」
「わかんない」
ちなみに、多くの小・中学生が教室に来ていただいてますが、苦手教科の話になるとだいたい同じような言い分を含めた会話になります。
そこで、息子に提案してみました。
「じゃあ、漢字の勉強ではなくて、まずは覚え方を勉強するのはどう?
覚え方を身につけてしまえば、他の勉強も楽になるよ」
「じゃあ、やってみる。。」
と、多少は無理矢理感もあった流れではありましたが、
まずは漢字ではなく、小学校でほとんど習ったこともなければ本人が全く興味を持っていなかったアフリカ大陸の国名54個を覚えてもらうことにしました。
なぜアフリカ大陸の国名???
今回については「その気になれば、なんでも覚えられる」ということを実感してほしかったので【興味のない全く新しい知識】を覚えてもらうことがとても重要でした。
さて、このプリントを渡した時の息子の反応は、
「絶対に無理!!」
だったのですが、
まずは、くもラボで教えている「記憶と脳の仕組み」を学んでもらいました。
結果、1日もかからずにアフリカ大陸の国を覚えることができ、
「無理だと思ったけど、意外と簡単だった。」
と、脳や記憶の仕組みを実感できたようでした。
その後、本人のスイッチが入ったのか、そのままの流れで他離陸ごとに1日あたり50国ずつ世界にある国を覚え続け、約5日ほどで全世界の国約200国を誦じられるように。
また、テレビのニュース等で世界各国の国名が出てくると、
「あ、モロッコ!」「あ、エストニア!」
と反応し、国名だけでなく各国のニュースの内容にも興味を持ってくれるようになりました。
そのタイミングで改めて息子に話してみました。
「はじめは『覚えるの無理!』だと思ったものを覚えられたよね。漢字もきっと同じだよ。」
「たしかに。。」
と、今度は妙に納得するのが早かった息子は、夏休み前に16点しか取れなかった漢字テストに取り組みはじめ、すぐに90点超の点数がとれるようになったのでした。
「勉強を苦手」と考えている子供達のほとんどは、以下のような思考のサイクルに陥ってしまっている気がします。
勉強に興味がない・なくなる(勉強する意味が見出せない)
興味のないものを覚える気になれない
基礎知識(漢字や国名など)が蓄積されない
基礎知識がないため、応用(読解等)も難しいと感じる
他の子と比較して「自分は勉強が苦手」となり
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そこで、今回は上記サイクルの中の(2)番を
興味のないものででも覚えてしまうことができる
に変えてしまおうと考えました。
結果は上述の通りで、興味のなかったアフリカ大陸の国名や、苦手としていた漢字などなど勉強の基礎となりうる知識を大人たちが驚くような早さで覚えることができるようになりました。
また、その結果として地理や歴史、国語などにも興味を持ってくれたようです。
もし子供達が【勉強嫌いのサイクル】にはまってしまっているようでしたら、是非まずは脳と記憶の仕組みを活用し、基礎知識の蓄積からはじめてみてください!
もちろん、大人の方でも使えますよ!
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